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米国トヨタがピックアップトラックに採用、帝人の複合成形材料とは?

米国トヨタがピックアップトラックに採用、帝人の複合成形材料とは?

ピックアップトラックの荷台に採用されたGF-SMC

帝人は8日、米国子会社のテイジン・オートモーティブ・テクノロジーズ(TAT、ミシガン州)の複合成形材料が米国トヨタ(テキサス州)のピックアップトラック「タンドラ」の2022年モデルに採用されたと発表した。熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させシート状にした成形材料「GF―SMC」で、本格稼働したセギーン工場(同)で製造する。生産計画などは非公表。

TATは米国トヨタのピックアップトラック「タコマ」の荷台向けに累計200万台分のGF―SMCを製造。この実績からタンドラでの採用が決まった。荷台は3種類の長さ(5・5フィート、6・5フィート、8・1フィート)があり、独自の素材配合や成形技術によりワンショットのプレス成形で製造する。

セギーン工場の面積は約1万9000平方メートルで、21年11月に稼働を開始。このほど本格稼働に移行した。

日刊工業新聞 2022年6月9日

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