新型レクサス「RX」を初公開。7年ぶりの全面改良で高めた機能は?
トヨタ自動車は、高級車ブランド「レクサス」のスポーツ多目的車(SUV)「RX=写真」を7年ぶりに全面改良し、秋頃に発売する。プラットフォーム(車台)を刷新し90キログラム軽量化。走行性能を高めた。プラグインハイブリッド車(PHV)と、電気自動車(EV)向けの高精度駆動技術を応用したスポーツタイプのモデルを新たに設定した。
車体を高剛性化し重心を下げるなど、操作性も向上した。トヨタ自動車九州とカナダの工場で製造し、世界で年19万5000台、日本では同8000台の販売を目指す。価格など詳細は今後詰める。
ハイブリッド車(HV)モデル「500h」には、排気量2400ccのターボエンジンとモーターなどを組み合わせた新しいHVシステムを採用。EV向けに開発した4輪駆動制御技術「ダイレクト4」を搭載した。また、レクサスとして2車種目となるPHVモデル「450h+」は、総電力量18・1キロワット時のリチウムイオン電池を備える。
RXはレクサスで販売台数が最も多く、約3割を占める。大野貴明チーフエンジニアは「コアモデルだからこそ守りに入らず変革に挑戦してきた。走りの楽しさや細部まで作り込んだ質感などを感じてほしい」と話した。
日刊工業新聞 2022年6月2日