コベルコ建機が中国依存度を引き下げる理由

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中国国内向けの建機を生産する成都工場、余剰生産能力の活用策を検討する

コベルコ建機はショベル事業の地域別収益構成について、中国の比率を2025年度に8%まで引き下げを目指す。20年度実績は35%、21年度は15%で22年度は11%を見込んでいる。中国市場は低価格競争が激しいことに加え、ロシアのウクライナ侵攻や米中対立で地政学リスクも浮上している。依存度を下げることで、中国市場の動向に左右されない収益体制を目指す。低価格競争に対応して中国とインド、東南アジア市場でそれぞれエリア戦略モデルを発売する。

中国のショベル需要は21年度の36万5000台から22年度は32万4000台へ減少するとみている。25年度には31万4000台とさらに減少を見込んでおり、低価格競争も相まって市場の魅力は薄れつつある。用途を限定するなどして価格を引き下げた中国専用モデルを投入するとともに、中古やレンタル販売、部品サービスの販売をてこ入れして、売り上げ拡大を目指す。四川省成都市、浙江省杭州市にある2工場の余剰生産能力の活用策も引き続き検討する。

インドと東南アジア市場でも、エリア戦略モデルを投入する。低価格を基本にしつつ、それぞれの地域の顧客の要望や市場特性を分析し、投入する考え。インドとタイに生産工場があり、輸送コストが安いメリットも活用する。

インドと東南アジアを合わせた収益構成比率は25年度時点で2割程度と、中国の2倍強に増える見通し。需要が好調な欧州も販売・サービス力向上で売上高増加を目指す。

日刊工業新聞2022年5月23日

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