豪雨や騒音の中でも明瞭に聞き取れる。防災無線を進化させる新技術の仕組み

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富士通ゼネラルは、防災行政無線の放送を、豪雨や騒音の中でも明瞭に聞き取れる技術を、神戸大学と共同開発したと発表した。音声がどれだけ正確に伝わったかを試す実験で、通常だと55%だった「単語了解度」が80%に高まったという。これを実装した放送システムの受注を始めた。価格は従来型とほぼ同水準。

今後5年間で累計200件に上るとみられる更新需要に対応し、シェアを現在の2割から早期に3割まで伸ばす。

新技術「SIAFOLS(サイアフォルス)」は、天候や周囲の環境に応じて音声データを加工し、認識しやすい音質に変える仕組み。「k」「s」「ts」などの聞き取りにくい音が明瞭になる。

システムは操作卓と親局の無線機、屋外の子局で構成。市区町村の庁舎などに置いた操作卓から、屋外各所のスピーカーに音源のデータを送信すると同時に、各所の状況に応じて音声を加工するよう個別に指示を出す。気象情報をインターネットなどから取り込める設定にしておけば、一連の操作を自動で行える。2023年4月から順次提供する。

日刊工業新聞2022年5月20日

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