デジタル技術でモノづくり、京都で誕生した新拠点の全容
梅小路まちづくりラボ(京都市下京区、藤崎壮滋社長)は、モノづくりの試作や地域交流の拠点「Umekoji MArKEt」(ウメコウジマーケット、京都市下京区)を開業した。デジタル技術を活用したモノづくりを学び、実践する場として設立。起業家やアーティストら多様な人材が集い、イノベーションを連鎖的に創出する拠点を目指す。
同拠点は地下1階・地上3階建てで延べ床面積は約280平方メートル。倉庫をリノベーションした。1階にはDMG森精機の金属3Dプリンターと5軸マシニングセンターを設置し、同社のオペレーターが使い方を支援する。2階では梅小路まちづくりラボと京都信用金庫(京都市下京区)が、起業家らの人材交流のためのコミュニティーサロンを共同運営。3階は共同オフィスとして活用する。
梅小路まちづくりラボの藤崎社長は「将来は梅小路エリアに6―10拠点ほど整備し、ムーブメントを生み出していきたい」と展望を示した。DMG森精機の森雅彦社長は「たくさんの人に来てもらい、機械や材料の使い方などのアイデアをいただきたい」と期待を寄せた。
日刊工業新聞 2022年5月19日