大気濃度CO2からCO合成ガス製造…産総研の新触媒が拓く可能性

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産業技術総合研究所の倉本浩司研究グループ長と笹山知嶺研究員、高坂文彦主任研究員らは、大気濃度の二酸化炭素(CO2)から一酸化炭素の合成ガスを製造する触媒を開発した。ナトリウム種をアルミナ担体に分散させた。低濃度CO2を吸収し、その後で水素ガスを流すと一酸化炭素を放出する。合成ガスの水素と一酸化炭素の比は3・3対1。反応条件の調整でメタノール製造などの原料ガスを連続製造できる可能性がある。

炭酸ナトリウムを前駆体に触媒のナトリウム種を調製する。500度Cで大気濃度と同じ0・04%のCO2を吸収し、水素ガス供給で一酸化炭素を放出した。一酸化炭素濃度の瞬間値は20%以上で500倍に濃縮したことになる。

5%濃度のCO2を450度Cで吸収し変換する反応を繰り返すとサイクル数が50回を超えても性能は劣化しなかった。2段階反応とすることでCO2の濃縮工程が不要。安価な炭酸ナトリウムを触媒にしてCO2利用プロセスを構築できる。

日刊工業新聞2022年5月16日

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