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グローリーが姫路に農業法人を設立した目的

グローリーが姫路に農業法人を設立した目的

シラサギファームでホウレンソウを収穫(グローリー提供)

グローリーはワールドファーム(茨城県つくば市)やNECキャピタルソリューション、あおみ建設(東京都千代田区)と共同で兵庫県姫路市に農業法人「シラサギファーム」を設立した。資本金は7615万円。農業新興による地域活性化や遊休農地の解消への貢献、冷凍野菜の国産化による食料自給率の向上などが目的。すでに試験的に栽培を開始しており、2022年度は約10万平方メートルの農地から150トンの収穫を見込んでいる。

ホウレンソウを2年前から試験的に栽培しており、収穫後に小松菜の栽培を始める。5年後に冷凍加工を行う工場の稼働を予定し、それまでは年間10万―20万平方メートルの農地面積で栽培を行い、工場操業後は60万平方メートル以上に広げることも計画。工場操業後は5億円の売上高を目指す。

ワールドファームの農産物の生産から冷凍野菜などへの加工・販売の大規模農業事業運営のノウハウを使用し、工場稼働後はグローリーの画像識別やロボット化などの技術を融合させる。グローリーなど4社は19年に姫路市と農作物の国産化による姫路市の地域活性化に向け連携協定に関する覚書を締結している。

日刊工業新聞2022年4月21日

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