マイクロ波で電力供給するスゴいシステム、京大とパナソニックが電元フリー化実現へ

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ウエアラブル端末などへの応用へ期待(パナソニック提供)

京都大学の篠原真毅教授とパナソニックは、マイクロ波を使ってワイヤレスで電力を供給するシステム「エネスフィア」を開発した(写真)。送電機と小型受電機を使うことで、ウエアラブル端末や機械設備などを電源フリーで使用できる。2022年に電波法が改正されるのを見込んで、電波を活用した給電システムの展開を目指す。4月以降に準備が整い次第、サンプル供給を始める。

出力が比較的低いことから人体に影響が出ず、ウエアラブル機器やIoT(モノのインターネット)機器などで使い勝手がよい920メガヘルツ(メガは100万)帯を活用。送電機が10メートルの範囲で放射状に電波を飛ばして空間を電波で満たすことで、複数の受電機で給電が可能になる。

送電機は電波法に準拠した構成で設計し、特に受電機の開発に力を入れた。受電機は受電したマイクロ波電力を高効率に安定して直流に変換する。これにより人が身につけた際に人体が電磁波を吸収せず、受電効率の低下を抑えられる。

篠原教授は、海外でも同様の製品があるものの安全性は十分に議論されていないと指摘。エネスフィアは日本の電波法に準拠していることから、「世界展開しやすい製品になっている」と話す。

日刊工業新聞2022年4月4日

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