京大が初、臨床用iPS細胞を韓国ベンチャーに提供
京都大学iPS細胞研究財団(京都市左京区、山中伸弥理事長)は15日、韓国ベンチャー企業のiPSバイオに臨床用iPS細胞(人工多能性幹細胞)ストックを提供したと発表した。iPSバイオは数年内に、ハンチントン病や脳卒中などを対象にした臨床試験でiPS細胞を活用する。同財団が海外に臨床用iPS細胞を提供するのは初めて。
同財団は多くの日本人にとって免疫拒絶反応が起きにくい「HLAホモiPS細胞ストック」の臨床用株計2種を60万円(消費税抜き)で提供した。日本人と韓国人のHLAタイプは類似性が高く、免疫拒絶反応のリスク低減が期待できるという。
日刊工業新聞 2022年3月16日