小糸製作所が中国の技術開発体制を強化する狙い

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小糸製作所の中国・広州市の技術開発拠点

小糸製作所は中国の技術開発体制を強化する。設計を手がける広州市の技術センターに金型技術の開発や実験の機能を加える。すでに現地の技術者を増員し始めた。現地の需要により迅速に応えられる体制を整え、受注拡大につなげる。まず自動車の一大市場である中国で増強を集中的に進め、米国など他の拠点にも同様の取り組みを広げる考えだ。

小糸製作所の中国子会社「広州小糸車灯」の技術センターは現在、設計業務が主で実験や評価は基本的に、日本の技術センター(静岡市清水区)が担っている。

これらを中国現地でカバーできる体制を整え、リードタイムを短縮する。現在、現地の技術担当者は数人程度だが、日本の技術センターから数十人規模で順次異動させる。現地での採用も進める。

中国は世界の自動車生産台数の3割を占めるが、小糸製作所のシェアは「まだ低い」(加藤充明社長)という。現在の取引先は日系メーカーが主だが、技術開発体制を強化し、中国の新興電気自動車(EV)メーカーなどに販路を広げたい考え。

発光ダイオード(LED)や、ハイビームの照射範囲を状況に応じて自動制御できる配光可変ヘッドランプ(ADB)などの技術を訴求する。

広州に続き、米国・ミシガン州の技術センターを増強する。チェコやタイの技術センターにおいても同様の取り組みを順次進める考えだ。

先行して国内では2020年に、愛知県豊田市の技術開発拠点の機能を強化した。同拠点は主にトヨタ自動車向け製品を手がける。設計だけでなく金型技術の開発や実験なども担えるようにした。

日刊工業新聞2022年2月10日

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小糸製作所 受注拡大

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