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EV・FCV特化で日本に再参入する現代自動車の勝算

EV・FCV特化で日本に再参入する現代自動車の勝算

現代自が発売するEV「IONIQ5」(左)とFCV「NEXO」

韓国の現代自動車は8日、日本の乗用車市場に再参入すると発表した。2009年に撤退して以来、約12年ぶり。電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)に特化して販売する。第1弾となる2車種を5月に発売する。販売は車両の選択から見積もり、契約、決済までをオンラインで完結できるようにする。脱炭素の潮流を受け、非エンジン車の需要が日本でも高まるとみて取り込みを図る。

5月に投入するEVは「IONIQ5(アイオニック5)」で、価格(消費税込み)は479万円から。車載電池の容量が72・6キロワット時のモデルの場合、充電1回当たりの航続距離は618キロメートル。

もう一方のFCVは「NEXO(ネッソ)」で価格(同)は776万8300円。航続距離は水素充填(約5分)1回当たりで約820キロメートル。

販売目標は現状「明確に設定していない」(同社日本法人の加藤成昭マネージングダイレクター)。

同社は01年に日本の乗用車市場に参入したが、販売不振で09年に撤退した。同期間の販売台数は約1万5000台だった。

日刊工業新聞2022年2月9日

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