FCVの世界市場は2030年度に2兆円超えに!スケールメリットのきっかけは?

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富士経済(東京都中央区、清口正夫社長)は、乗用車を対象とした燃料電池車(FCV)の世界市場が、2030年度に19年度比44・7倍の2兆1110億円に拡大するとの予測をまとめた。25年度以降は世界的な脱炭素化の動き、環境規制、FCVの量産技術・体制の確立などにより、徐々にスケールメリットが表れ、政府の支援策から自立した市場が形成されるとみる。

足元の20年度のFCV市場は19年度比20・8%増の570億円を見込む。20年代前半にはトヨタ自動車のFCV「MIRAI(ミライ)」の欧州展開、韓国の現代自動車によるFCVの日本展開、欧州や中国の自動車メーカーによるFCVの投入などが予想され、市場の拡大が続くと予測する。一方、燃料電池や高圧水素タンクの価格の高さ、水素ステーションの整備などに課題があり、社用車やタクシーなどの採用が先行するとみる。

FCトラック・バスの30年度の世界市場は19年度比33・8倍の1兆6028億円になると予測。20年度は19年度比71・3%増の812億円を見込む。長距離・大型車両は燃料電池の導入メリットが大きく、トラック・バスは決まったルートを移動することが多いと指摘。水素インフラの整備を効率的に進められることなどから、モビリティーの中で最も早い普及を予想する。

産業用や家庭用などを含めた燃料電池システム全体の30年度の世界市場は19年度比18・5倍の4兆9581億円と予測している。

日刊工業新聞2021年4月19日

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