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VRと配車サービス活用、日産が実証始めた「バーチャル商店街」の仕組み

VRと配車サービス活用、日産が実証始めた「バーチャル商店街」の仕組み

日産の貨客混載による配車サービスを利用する

日産自動車や凸版印刷、福島県浪江町などは同町で、遠隔での買い物と宅配を組み合わせた「なみえバーチャル商店街サービス」の実証実験を始めた。利用者はタブレット端末で店舗の商品をリアルタイムに確認しながら手軽に購入できる。凸版のVR(仮想現実)技術を活用した買い物支援サービスと、日産の貨客混載による配車サービスを組み合わせた。サービスの有効性を検証し住民の暮らしやすさ向上や地域商業の活性化につなげる。

実証実験にはNoMAラボ(福島県南相馬市)も参加する。期間は4日まで。対象は浪江町在住の住民。同町内に拠点を構え鮮魚を扱う「柴栄水産」、道の駅「なみえ」、総合スーパー「イオン浪江店」が参加する。

利用者は端末を操作し、対象店舗に設置されたカメラを通じて商品を選んで注文する。注文した商品は店員がピックアップし、日産が同町で実証するデマンド型の配車サービス車両に積み込み、貨客混載で自宅まで届ける。

日刊工業新聞 2022年2月3日

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