日産がメキシコ減産、経営再建へ一手

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クエルナバカ工場。車両組み立ての1ラインを休止した。昨年6月までは米向け商用バンも生産していた

日産自動車はメキシコのモレロス州の工場で二つある車両組み立てラインのうち1ラインを休止した。同ラインで生産していたセダン「ヴァーサ」は同国アグアスカリエンテス州の工場に集約する。経営再建中の同社は世界で生産能力や販売車種数を削減するなど構造改革に取り組む。生産集約はその一環。収益基盤を強化し、車の電動化など成長をけん引する分野に経営資源を振り向ける。

日産の「ヴァーサ」

モレロス州のクエルナバカ工場で1ラインを休止した。同ラインの労働者の処遇は残るもう一つの生産ラインへの配置転換を含め対応を協議している。

休止したラインでは2021年6月まで米国向けの商用バンも生産していた。日産は24年3月期までに世界で販売車種数を19年3月期比2割減らす構造改革を進める。商用車事業を大幅に見直しており、北米の車種削減や生産終了はその一環。

クエルナバカ工場のもう一つのラインでは国内外で販売するピックアップトラック「フロンティア」などの生産を継続。ヴァーサの生産が移管されるアグアスカリエンテス第1工場(アグアスカリエンテス州)は効率化を徹底し、量産効果を高める。

調査会社のマークラインズによると21年のメキシコでのヴァーサの生産台数は前年比1%減の約14万台だった。

日産は20年にインドネシアの工場を閉鎖するなど24年3月期までに世界で生産能力を2割削減する。

21年3月期までに営業利益の損益分岐点となる販売台数を19年3月期比12%低減。22年3月期連結業績予想では営業損益を1800億円の黒字(前期は1506億円の赤字)と、3期ぶりの黒字転換を見込む。さらなる改善で24年3月期に営業利益率5%を目指す。

日刊工業新聞2022年1月24日

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