日産は走りやすい車線を選ぶ自動運転技術を実用化へ。自動車メーカーが走行データ活用で競い合う

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日産自動車は21日から横浜市で自動運転車両を活用した配車サービスの実証実験を実施する

日産自動車は、走行データなどから路上駐車が多い場所を把握し、走りやすい車線を事前選択する自動運転技術を開発した。過去の走行データなどから、路肩に車が駐車していることが多い場所を学習。その道を走行する際に左車線を走るルートを事前に回避する。同社は21日から横浜市の公道で自動運転車両を活用した配車サービスの実証実験を予定。同技術の検証も進め、早期実用化を目指す。

開発した技術では、左車線を走行中に路上駐車した車両が前方にある場合は、遠方からセンサーなどで車両を検出し、駐車車両と判定。右側車線後方の状況を車載カメラなどから把握し、右側車線の流れに合わせて車速を自動で調整して車線変更する機能も有する。流れに合わせて車線変更できない場合、駐車車両から車線変更が可能な位置で停止。右車線を走行する車列が通過後に車線変更する。

日産は2018年から自動運転車両を活用したサービスに関する実証実験を実施。3度目となる今回は走行予定ルートを225から650以上に増やすなど規模を広げ、新たな技術を試す予定だ。

走行時のデータ活用では、ホンダが8月に国内で約370万台のホンダ車から集めたデータをもとに渋滞緩和を目指す「旅行時間表示サービス」を始めた。渋滞路、迂回(うかい)路それぞれの所要時間を道路上に表示することで、交通量を複数ルートに分散させる狙い。

トヨタ自動車は、位置情報からその土地の規制などを把握しハイブリッド車(HV)のエンジン駆動とモーター駆動を適切に切り替える「ジオフェンス技術」を開発する。ナビゲーション技術と車両制御技術を組み合わせ、「近い将来に商品化する」(山本圭司執行役員)方針だ。

日刊工業新聞2021年9月14日

キーワード
自動車 自動運転

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