サステナブル素材70%の「タイヤ」試作、米グッドイヤー上級副社長の自信
米グッドイヤーは、環境への負荷が少ないサステナブル(持続可能)素材の含有率が70%のタイヤを開発し、試作品を公開した。コンパウンドの柔軟性を保つ材料として大豆油を採用した。また米の加工時に副産物として出るもみ殻の灰から作られたシリカを材料の一つとして加えた。補強材などとして使うカーボンブラックは、植物性オイルなどを原料として生成するなどして炭素排出量を減らした。
同社のクリス・ヘルセル上級副社長は「タイヤ製造におけるサステナブル素材を増やすというコミットメントを実証するものであり、大変期待が持てる大きな成果」とコメントした。同社は2030年までに、原材料の100%がサステナブル素材のタイヤを製造する目標を掲げている。競合の多くが50年までの実現を目指す中、いち早い製品化を目指す。
日刊工業新聞2022年1月26日