電気抵抗ゼロで絶縁体、未知の原理の「銅酸化物超電導体」が生まれた!

新潟大学が開発

  • 3
  • 54
ハイブリッド超電導物質の構造(Pr〈プラセオジム〉、Cu〈銅〉、Ba〈バリウム〉=新潟大提供)

新潟大学の佐々木進准教授らは、未知の原理の銅酸化物超電導体を開発した。物質としては電気抵抗がゼロの超電導になるが、銅酸化物は絶縁体になる。これまで銅酸化物の平面構造が超電導の源と理解されてきた。定説に当たらない超電導物質になる。

2種類のプラセオジム・バリウム銅酸化物の積層構造を作製した。この物質は平面状に並んだ酸化銅がバリウム、銅酸化物、プラセオジム、銅酸化物、バリウム、銅酸化物の順で積み重なっている。マイナス255度Cで超電導になる。

各層の銅原子の状態を調べるために超高感度核磁気共鳴(NMR)装置を開発した。室温と超電導で計測すると、バリウムとプラセオジムに挟まれた銅原子の応答周波数が高くなっていた。この応答から銅原子は絶縁体となっていると判断できた。他の高温超電導物質は応答周波数はほぼ変化しない。

これまで銅酸化物の平面構造が超電導の源と考えられてきたが、平面構造自体が電気を流さなくても超電導は発現された。高温超電導の原理は未解明な部分が多い。新物質と高感度計測技術で原理解明につなげる。

日刊工業新聞2022年1月21日

キーワード
銅酸化物超電導体

関連する記事はこちら

特集

このサイトでは、アクセス状況の把握や広告配信などのためにクッキー(Cookie)を使用しています。オプトアウトを含むクッキーの設定や使用の詳細についてはプライバシーポリシーページをご覧ください。

閉じる