使用済みリチウムイオン二次電池を再資源化、確立したリサイクル技術の仕組み

住友金属などが実現

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高純度リチウム化合物(住友金属鉱山提供)

住友金属鉱山は、関東電化工業と共同で使用済みリチウムイオン二次電池(LiB)からリチウムを電池材料として再資源化する水平リサイクル技術を確立した。住友金属鉱山の二次電池リサイクルプロセスで発生するリチウム含有スラグを、関東電化工業が湿式精錬法を使ってLiBに再利用できる高純度のリチウム化合物として再資源化する。実用性評価を進め、2022年度にパイロット実証設備の設置を予定している。

両社は18年から共同開発を開始した。関東電化工業の水島工場(岡山県倉敷市)のベンチスケールでの試験で、電池材料として再利用できるレベルの高純度リチウム化合物の精錬に成功した。

関東電化工業が生産するLiB用電解質の六フッ化リン酸リチウムや住友金属鉱山が生産するLiB用正極材原料の炭酸リチウム、水酸化リチウムなどに使う計画。

脱炭素社会に向けて電気自動車(EV)など電動車の普及が加速する中、LiBを安定供給するためレアメタル(希少金属)の資源確保、資源循環が課題となっている。両社が確立した技術はそれらに寄与するリサイクルシステム確立の試金石となる。

日刊工業新聞2022年1月20日

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