ダイキンと富士フイルムが「ワンチーム」で実用化、送風音を低減する静音化技術の実力
ダイキン工業は、富士フイルムと共同で加湿・換気機能付きエアコン(空調機)の送風音を低減する静音化技術を実用化した。富士フイルムの通風防音材をダイキンの同エアコンに装着した結果、加湿・換気量を確保しながら送風音を20%以上低減したとしている。
ダイキンは通風防音材を2022年発売のエアコンへの取り付け品として今春から販売する。両社は異なる技術を融合し新たな価値を共創するオープンイノベーションとして、19年に協業を始めた。その第1弾として富士フイルムは、音響材料技術で風は通すが音を通しにくい防音材を開発。ダイキンがエアコンに実装した。
オンライン会見したダイキンの羽東公一執行役員空調生産本部副本部長は「両社は信頼を基礎にワンチームで開発に取り組んできた」と説明した。富士フイルムの原田明憲執行役員先端コア技術研究所長は「共創で第2弾、第3弾の成果を生み出す」と強調した。
日刊工業新聞2022年1月19日