世界販売台数で連覇のトヨタ、2位フォルクスワーゲンとの差をつけた「力」
トヨタ自動車が2021年の世界販売台数で、2年連続の世界首位となることが確実になった。20年に2位だった独フォルクスワーゲン(VW)が公表した21年の販売実績は前年比4・5%減の888万2000台で、トヨタの同年1―11月の販売実績がこれを上回った。半導体の調達力など、コロナ禍でのサプライチェーン維持力が差をつけた。
トヨタの21年1―11月の販売実績は前年同期比12%増の956万2000台(ダイハツ工業、日野自動車を含む)だった。部品や半導体不足はあったが、豊田通商、デンソーなどのグループ企業と連携した調達力の強さや、在庫の積み増しなどで最小限に抑えた。一方、VWは電気自動車の販売は倍増したが、半導体不足による減産影響が大きかった。
日刊工業新聞2022年1月14日