トヨタや三菱自動車が世界初公開、カスタムカー展示会に集う「EV」「HV」「スポーツ車」たち
自動車メーカー各社が、14―16日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開かれるカスタムカーの展示会「東京オートサロン」で、コンセプト車や実車を出展する。脱炭素の潮流を踏まえ三菱自動車とホンダが電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)を披露。走る楽しさを体現するモデルでは日産自動車、トヨタ自動車、SUBARU(スバル)がスポーツ車を初公開する。
三菱自は2022年度初頭の発売を予定する軽EVのコンセプト車を世界初披露する。外観には同社が得意とするスポーツ多目的車(SUV)風のデザインを取り入れた。日産との共同開発車両で電池容量は20キロワット時。航続距離は170キロメートル前後を予定している。
ホンダはSUV「ヴェゼル」のHVモデルベースのコンセプト車を出展。22年内にアクセサリー仕様車として発売を予定し、専用のエアロパーツを採用するなどベースモデルに磨きをかける。
スポーツ車では日産が日本で今冬の発表を予定する「フェアレディZ」を国内初公開する。7代目となる新型車は13年ぶりに全面改良した。長いボンネットが特徴で、走りだけでなく69年発売の初代をほうふつとさせるデザインも注目される。
トヨタはレース専用車両のコンセプト車や、スポーツ車「GRヤリス」のフルチューンモデルを世界初公開する。モータースポーツの現場で得た知見や技術を織り込んだ。スバルはコンセプト車「STI E―RA コンセプト」を世界初披露。カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の時代に合わせたモータースポーツ車と位置付ける。
ホンダは22年内に発売予定のスポーツ車「シビック・タイプR」のプロトタイプも展示。ダイハツ工業は軽商用バン「アトレー」をベースにキャンプ仕様にカスタマイズした車両などを出展する。
足元で新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の感染が拡大しており、トヨタは14日に予定していたプレスカンファレをオンライン開催のみとした。