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「物価上がった」77%…日銀が考える生活者の実感が6年ぶり高水準になった理由

日銀がまとめた2021年12月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、1年前と比べ現在の物価が「上がった」と回答した人の割合が77・4%に増え、15年12月調査の78・8%以来、6年ぶりの高水準となった。前回の21年9月調査では61・5%だった。原油高に伴うガソリン価格の上昇や食料品の値上げなどが影響したとみられる。

1年前と比べて物価が何%変化したと思うか尋ねた質問では、回答数値の平均が6・3%上昇となり、09年3月調査(6・4%上昇)以来の高さとなった。今後1年間の支出で特に重視することを複数回答で聞くと、50・7%の人が「今後の物価の動向」と回答。前回の38・8%から増加した。

日銀は物価上昇を実感する人が増えた理由について「ガソリン価格の上昇が影響した」とみている。15年12月調査の際は、14年の消費税率引き上げが影響したという。

現在の暮らし向きに関しては、1年前と比べ「ゆとりが出てきた」と答えた割合から「ゆとりがなくなってきた」の割合を引いた「暮らし向きDI(指数)」がマイナス34・2と、前回から4・7ポイント悪化。物価上昇で家計の負担感が増していることがうかがわれた。

調査は3カ月ごとで、今回は21年11月5日―12月1日に全国の20歳以上の個人を対象に実施、2216人から回答があった。調査期間の関係で、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の影響は含まれていない。

日刊工業新聞2022年1月13日

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