消費支出はマイナス続くも…大幅に支出が伸びた消費財は?
総務省が公表した2021年11月の2人以上世帯の家計調査によると、1世帯当たりの消費支出は27万7029円で、物価変動の影響を除く実質で前年同月比1・3%減少した。マイナスは4カ月連続。11月は新型コロナウイルス感染者数の減少に伴う外出の増加で、食料など巣ごもり需要で増えていた支出が減った。
消費支出の内訳では、「食料」が同3・0%減。キャベツ、ホウレンソウといった野菜や、ブリ、マグロなどの魚介類が落ち込んだ。外食も減少した。在宅時間が減った影響で、電気代など「光熱・水道」は同7・1%減となった。
一方、外出機会が増えたことで、「被服および履物」が同8・9%増と4カ月ぶりにプラス。婦人服が大幅に伸びた。「交通・通信」も同5・8%増と2カ月連続で増加した。
新型コロナの変異株「オミクロン株」の感染者が国内で初確認されたのは21年11月30日で、消費への影響が本格化するのは同12月以降になる。
日刊工業新聞2022年1月11日