ヤマハ発動機が特例子会社でパソコン再生、能力開発ともう一つの狙い

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SSDを取り替える作業などを実施しパソコンを再生する

ヤマハ発動機は、障がい者雇用の特例子会社であるヤマハモーターMIRAI(静岡県磐田市)で新たにパソコン再生業務を始めた。従来から展開している伝票作成やデジタルデータ入力、オフィス清掃などに追加して業務の選択肢を増やすことで、社員の能力開発につなげる。また「再生」というエシカル(倫理的)な取り組みで、社会貢献を目指す。(浜松・市川哲寛)

 

ヤマハモーターMIRAIは、スタートアップのポンデテック(東京都港区)と協業し、パソコン再生業務を始めた。ヤマハ発で不要になったデータ消去済みのパソコンをポンデテックが回収し、再生処理をヤマハモーターMIRAIが受託する。

 

パソコンの裏ぶたを開けてSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を取り替える作業などを実施し再利用できるようにする。月間50台規模でのトライアルを始めた。再生処理したパソコンはポンデテックが、情報通信技術(ICT)教育などで活用してもらうために安価で販売する。

 

ヤマハモーターMIRAIでは、知的障がい者を中心に精神障がい者や身体障がい者も働く。高橋愛社長は「持ち味や適性の異なる社員が生き生きと働くには、仕事の選択肢は広いほうがよい。社員のスキルアップの動機付けにもつなげたい」と説明する。

 

また「変革を目指すチャレンジの一つ。エシカルな取り組みの一端を担うことで新たな価値を生み出したい」(高橋社長)と強調する。中古パソコンの利用は社会課題解決につながり、ヤマハ発グループの環境経営に貢献できる。

 

今後、人材育成も図りながら本格稼働させる方針。グループ企業や地域の地方自治体向けにもパソコン再生の手段として提案する考え。

 

また「(今回のパソコン再生のスキームを)軌道に乗せることができれば、全国の特例子会社の新規事業に応用できる可能性ある」(同)とヤマハ発グループの枠を超えた広がりに期待する。

日刊工業新聞社2021年12月28日

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