三菱自動車「ラリアート」が6年ぶり復活、社長が語った決め手
三菱自動車はモータースポーツ活動で使用していたブランド「ラリーアート」を約6年ぶりに復活した。第1弾としてピックアップトラック「トライトン」と中型スポーツ多目的車(SUV)「パジェロスポーツ」に特別仕様車「ラリーアート=写真」を設定し、タイで販売を始めた。
世界ラリー選手権(WRC)やダカール・ラリーで活躍していた時代のブランドを再開して愛好者の期待に応えるほか、主力の東南アジア市場でイメージ向上につなげる。
特別仕様車ではラリーに参戦していた車両をほうふつとさせる内外装を施した。赤、銀、黒を基調としたストライプ調のデザインを取り入れ、ラリーアートのロゴをあしらったアクセサリーを装備した。車両の性能を高めるような仕様の変更は行っていない。今後はアクセサリー用品の販売を中心に他モデルへの展開を予定する。
加藤隆雄社長は5月に「三菱自動車らしさを体感したいと考えるお客さまやファンのために、ラリーアートブランドの復活を決めた」と述べ、モータースポーツへの関与も検討するとしていた。
日刊工業新聞2021年12月2日