パソコン周辺機器の無線給電を実現、ロームが新ワイヤレスモジュール

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ロームが無線給電機器市場に投入したワイヤレスチャージャーモジュール「BP3621」(左)と「BP3622」

ロームは、送電モジュールの大きさが35ミリ×26ミリ×1・5ミリメートルの小型モジュールで、最大200ミリワットの給電量に対応するワイヤレスチャージャーモジュールを開発し、発売した。従来難しかったスマートタグやスマートカード、マウスなどパソコン周辺機器の無線給電化を容易に実現できる。消費税抜きのサンプル価格は送電側、受電側それぞれ1個当たり4000円。月産2万個の量産体制を構築した。直売のほかインターネット商社を通じ販売する。

発売したのは、送電モジュール「BP3621」と受電モジュール「BP3622」。独自のシミュレーション技術で、用途に応じたアンテナ設計と配線ロスを抑えた基板レイアウト設計を組み合わせて汎用モジュールを開発しており、顧客の開発工数削減に寄与する。

13・56メガヘルツ(メガは100万)の高周波数帯を採用し、ワイヤレス給電の国際標準規格「Qi(チー)」比較で、給電アンテナ面積を80%以上小型化。モジュールの小型化やチップ裏面をフルフラットにすることで、機器搭載における設計自由度を高めた。モジュール内蔵のアンテナで無線給電と通信の双方に対応可能。ファームウエア(制御ソフト)のダウンロードやセンサーデータの安全なデータ転送など搭載機器の通信機能を拡張できる。

スマートフォン、タブレットパソコンなどで用いられる給電量が15ワット以下のQi規格は周波数が低く、規格に準拠するためにはアンテナの小型化に限界があった。

ロームは今後、形状や高出力のラインアップを拡充し、無線給電機器市場に訴求していく。

日刊工業新聞2021年11月11日

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