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コロナ禍で需要伸びるホンダの電動バイク、新型の特徴は?

ホンダは、原付き1種電動3輪スクーター「ジャイロキャノピーe=写真」を29日に発売する。同社の法人向け電動バイクとして「ベンリィe」「ジャイロe」に続く第3弾。ベンリィ、ジャイロの両シリーズにおける電動化比率を2025年に7割強(現在は約2割)に高めたい考えだ。

ジャイロキャノピーeの消費税込みの価格は71万5000円。ガソリン仕様より14万4100円高いが、行政の補助金や税優遇制度を活用でき、東京都の場合で同仕様と同等の価格になるという。静音性などを訴求し買い替え需要を狙う。販売目標は年1000台。

同社は20年に新聞配達などに使われる「ベンリィ」、21年4月に大型の荷物の配送に使われる「ジャイロ」の電動仕様を発売した。今回、電動仕様を追加したジャイロキャノピーは、屋根を装備し宅食配達などの用途で使われる。コロナ禍で販売が伸びている。

ジャイロキャノピーeには、従来比で航続距離を1・2倍にした交換式電池を2個搭載した。1充電当たりの走行距離は時速30キロメートル走行の場合で77キロメートル。

同社の電動バイクは3機種とも交換式電池を採用する。ホンダモーターサイクルジャパン(東京都北区)の室岡克博社長は「充電時の待機時間や、航続距離の制限が電動車普及の課題。交換式電池の活用は、これらの解消につながる」と話す。

日刊工業新聞2021年10月29日

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