クボタが欧州市場を深耕、その戦略とは?

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トラクターの前面に装着されたフロントローダー(クボタ提供)

クボタは2022年12月期から欧州市場で、農業機械の前面に取り付けて収穫物の積み込みなど、さまざまな作業で活用するフロントローダーのラインアップを拡充する。現状、ローダーはクボタのトラクター「Mシリーズ」の120―170馬力帯に対応しているが、65―115馬力帯の低馬力帯もカバーできるようにする。欧州の各販売会社に供給し、畑作穀物向けの作業の幅を広げる。

クボタは欧州市場向けに仏MXからローダーのOEM(相手先ブランド)供給を受けている。畑作用トラクターの海外有数市場となる欧州で従来の大型馬力帯向けに加え、低馬力帯にもローダー対応の幅を広げる。欧州や米国では農家が複数のトラクターを所持するケースも多く、ユーザーのきめ細かな農作業を支える。ローダーの供給量は非公表。

ローダーのOEM供給でMXとこれまでにも連携実績があるクボタだが、18年には130馬力のトラクターとローダーがセットとなる“スペシャル機”を発売。これを機にエンジニアや販売、マーケティング面で連携が増えてきたという。

クボタは21年、フランスで約73億円を投じて研究開発拠点を新設している。今後は同拠点を通じ、両社の研究開発部門間でトラクターとローダー、関連機械などを組み合わせたソリューション提供も視野に入れる考えだ。

MXは1951年設立で仏最大のフロントローダーメーカー。ローダーの設計・製造・販売に強みを持つ。

日刊工業新聞2021年10月11日

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クボタ フランス

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