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1時間に60食作る、レストランでサラダ調理ロボットが稼働へ

テックマジック(東京都江東区、白木裕士社長)は、オーダーメードのサラダレストランを手がけるCRISP(東京都港区)と、サラダ調理ロボットの開発で契約を結んだ。2022年7月末に「CRISP SALAD WORKS麻布鳥居坂店」(東京都港区)に導入を目指す。

ロメインレタスやチキン、ナッツ、チーズなど27種類の不定形な具材をロボットが自動で計量。ロボットアームが具材を受け取り、ベルトコンベヤー上に流し、店員が受け取るまでの一連の作業を自動化する。

ロボットが調理サラダを作る速さは1時間当たり60食。CRISPでは27種類の具材の中から客が好きな具材を選んで注文し、量も選べる。組み合わせは最大287万通りもあるという。

好みの具材をそれぞれ規定量だけ取ってボウルに詰める作業が中心になる。葉物で軽いレタスや、ドレッシングやチーズのような液体や粉体を正確に計量する技術に加え、カットしたトマトやドレッシングなど汚れやすい具材をロボットが連続して処理できるかもポイントになる。

これらの関連技術については「初期技術は検証を完了済み。詳細については答えられない」(白木社長)としている。

テックマジックにとってはプロントコーポレーション(東京都港区)のパスタ調理ロボット、日清食品の盛り付けロボットに続く、食品向けロボット案件になる。

食品業界は人手不足が深刻な一方、食材が多様なため自動化が困難で、先行メリットを活用する。

日刊工業新聞2021年10月6日

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