「村上春樹ライブラリー」開館。隈研吾氏がアーチ型本棚を設計した意図
早稲田大学は1日、作家の村上春樹氏の名前を冠した国際文学館「村上春樹ライブラリー(通称)」を開館した。村上氏が寄贈・寄託した書籍、翻訳本、執筆関係資料や記事などを置き、村上氏の文学作品や国際・翻訳文学の研究拠点となる。
早大で村上氏と同学年のファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が改築費を提供し、同大特命教授で建築家の隈研吾氏が同ライブラリーのある早稲田キャンパス(東京都新宿区)4号館の改築設計を手がけた。村上文学愛好者を引きつける村上氏の収集レコードやカフェなども魅力になりそうだ。
会見で村上氏は「自由で独特な大学の新しい文化の発信基地になってほしい」とあいさつ。田中愛治総長は「若い人の中から、村上さんのように愛される人が育つように」と教育面での期待を述べた。
日刊工業新聞2021年9月30日