手術支援ロボット「ダビンチ」、手術を遠隔から見学可能に
インテュイティブサージカルがプログラム開始
インテュイティブサージカル(東京都港区、滝沢一浩社長)は、手術支援ロボット「ダビンチ」を使った手術を遠隔から見学できるプログラムを始めた。経験豊富な医師の手技や手術室の様子をパソコンなどから視聴できる。当面は高度な症例の手技習得を目指す認定医を対象にする。今後はダビンチ手術認定医の資格を習得するために義務付けられている症例見学においても同プログラムの導入を検討する。
遠隔症例見学ではダビンチのアーム先端のエンドスコープ、ウェブカメラ、タブレットカメラからの映像をライブ配信する。術野映像や手術室の全景、任意の室内映像を視聴できる。手術室にいるコーディネーターと対話も可能。セキュリティー対策としてデータは全て暗号化して送信する。
6―8月に三重大学医学部付属病院婦人科での子宮全摘手術、藤田医科大学での上部消化管手術などで試験的に同プログラムを実施し、運用できると判断した。
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日刊工業新聞2021年9月16日