1台で複数金属粉末を積層造形、ソディックが装置開発

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開発した金属AM機「LPM325S」

ソディックは長時間の高速安定造形に対応する金属積層造形(AM)機を開発し、10月に発売する。交換式の金属粉末供給・排出機構の採用により、1台で幅広い種類の金属粉末による造形が可能。簡単な粉末交換作業や保守頻度の低減により、生産性向上につなげられる。金属AM機の導入で課題とされる運用の難しさや頻繁な保守作業を解消し、非稼働時間を大幅に低減できる点を訴求する。

新開発の「LPM325S」は、敷き詰めた粉末材料をレーザーで溶融して造形するパウダーベッド方式。3次元造形と造形物への基準面加工の機能を併せ持つ。基準面加工機能を持つ同方式のAM機で、複数の金属粉末の造形に対応する装置は業界初という。最大造形サイズは幅、奥行き、高さともに250ミリメートル。従来の鉄系とステンレス系のほか、新たにアルミニウムやチタン粉末にも適応する。価格は6000万円(消費税抜き)から。年間12台の販売を目指す。

金属粉末の入れ替えは作業が煩雑なため、1種類の粉末に対してAM機1台を設置するのが一般的。使用する粉末の種類が多いほど導入費用が膨らむ傾向がある。

今回、金属粉末の供給・回収・ふるいを自動で行うユニットを標準搭載。各粉末のユニットをユーザー自身が2時間以内の作業で付け替えるだけで交換できる。造形中に扉を開けずに粉末処理を行える機構を採用するなど安全性にも配慮した。

レーザー加工時に発生するヒューム(粉塵)回収装置の能力も向上。ヒュームをたまりにくくし、保守頻度をソディックの従来機比約半減とした。

オプションとして、造形物の状態や各部の稼働を常時監視する機能や、2台のレーザー装置仕様も提供。造形不良の未然防止や造形速度向上を実現する。


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日刊工業新聞2021年9月16日

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ソディック

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