世界最大級のスタートアップ支援拠点へ、愛知県が自動運転バス実証
愛知県は自動運転車のバスを都市部で走らせる実証実験を始めた。名古屋市中区のJR鶴舞駅周辺の公道で、高速バスのWILLER(ウィラー、大阪市北区)や名鉄バス(名古屋市中村区)が運用する。10月29日まで約2カ月の実験を通じ、事業性と実用性を検証する。2024年をめどにJR名古屋駅(同)と鶴舞地区を結ぶ自動運転バスの定期運行路線の実現を目指す。
仏ナビヤ製の自動運転専用電気自動車(EV)を使用する。ハンドルやアクセル、ブレーキペダルがないのが特徴。オペレーターを含めた定員は14人で、最大時速は19キロメートル。障害物の回避など操作の一部を人間が担当する「レベル2」で運行する。15日から事前予約を開始し、先着順で試乗できる。料金は無料。
県は24年に鶴舞地区に世界最大級のスタートアップ支援拠点「ステーションAi(エーアイ)」を開業する計画。それに併せ、自動運転バスを運行する狙いがある。
日刊工業新聞2021年9月6日