NEXCO東日本が初の試み。新キャンパス設置の事業構想大と“珍しい”連携

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事業構想大学院大学と東日本高速道路(NEXCO東日本)は、人材育成と地域活性化の連携協定を締結し、仙台市内に同大のサテライトキャンパスを2022年4月に共同開設する。事業を構想し計画・実践する人材を育成する事業構想大と、地域活性化や人材育成強化の方針を掲げるNEXCO東日本と理念や目的が一致。双方の知識やノウハウなどを活用し、事業構想の実践を志す人材の育成を通じて地域活性化に貢献する。

事業構想大で5拠点目となるサテライトキャンパス「仙台 事業構想大学院」を仙台市宮城野区に設ける。JR仙台駅に直結し、30人程度が通う。NEXCO東日本が開設準備や初期投資の一部を支援する。同社の東北支社やグループ会社、地元の企業・自治体に勤める社会人が新事業創出のノウハウを学ぶ。同社が大学と連携するのは初めて。企業がキャンパスの開設前から運営協力する例は珍しい。

会見で田中里沙事業構想大学長は「本学の高等教育機関の知見と地域プロジェクトの実績を生かし、地域社会の未来を作っていきたい」とあいさつ。小畠徹NEXCO東日本社長は「どのような新事業が創出され、東北地方が活性化されるか楽しみにしている」と期待感を示した。

日刊工業新聞2021年8月5日

COMMENT

山本佳世子
編集局科学技術部
論説委員兼編集委員

毎年、一定数の社員を大学院に派遣する企業は耳にするが、今回のような形は初めてではないか。「地元の経済団体に、社会人学生派遣の依頼にいっている」どころか、「初期投資の一部を、学校法人と直接関係のない企業がする」というのだから。同大の仕組みは、同大の1大学院(1研究科1専攻)に対し、サテライトキャンパスを各地に置いて、学生を各地で数十人ずつ抱える形で、仙台はその5つ目となる。私立大学の運営は学校法人でないとできず、会見でも「教育の方針やプログラム(&研究も加えると、いわゆる教学)は同大の判断だ」という発言があった。それでも各キャンパスの学生集めという一番、大学運営で大変な部分(いわゆる経営)で、地域経済などへの社会貢献意識の高い企業が協力するとは…。今後、他にもこんな”産学連携体”が出てくるのだろうか?

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