コロナ感染リスクを低減。PCR検査の前処理自動化装置の実力

アステクノスが開発

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前処理などの作業をキャビネット内で行うことで感染リスクを低減した

アステクノス(静岡市駿河区、有我敦司社長)は、PCR検査などの前処理自動化装置を開発した。採取した検体を検査工程用容器へ移載する工程を自動化し、20分間に48検体の前処理が可能。人手による作業に比べて工程時間を2分の1に短縮した。作業はすべてキャビネット内で行い、検査員の感染リスクを低減する。価格は2000万円以下を想定しており、11月ごろの受注開始を予定する。

前処理自動化装置は工場自動化(FA)で培った技術をベースに開発した。複数の検体を混合し、同時に検査するプール検体方式に対応する。モードを切り替えれば、個別検査にも対応可能。作業内容の実績管理ができるトレーサビリティー機能を備えている。

装置は検体を安全にキャビネット内に格納できるコンパクト設計とした。検体の移載など各種動作は圧縮空気を用いない電動化仕様とし、さまざまな設置場所、作業環境への適応を図った。

当初はPCR検査で採取した検体の試験機関を中心に売り込む。新型コロナウイルス感染症の治療薬開発の活発化に伴い、今後は「検体検査の分野にとどまらず、製薬関係などに採用を広げていきたい」(有我社長)という。

アステクノスはFA技術を生かして新規事業領域の開拓を推進している。同装置は2020年に開発したプリーツ式マスク製造装置に続く自社ブランド製品となる。

日刊工業新聞2021年8月5日

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