しまむらがEC購入品を系列店で受け取り可能に。促進狙う驚きの“ついで買い”効果

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グループ2200店舗でオンライン購入品を受け取れるようにして利便性を向上する

しまむらは今秋にも、電子商取引(EC)サイトで購入した商品をグループ全2200店舗で受け取れるようにする。従来、送料無料の店舗受け取りは主力の「ファッションセンターしまむら」のみで対応していたが、子ども服の「バースデイ」や若者向けカジュアル服「アベイル」など全店舗に拡大する。EC事業の拡大だけでなく、顧客の利便性向上で受け取り時に他の商品も購入する“ついで買い”を促進する狙いもある。

現在約9割のEC顧客が店舗で商品を受け取っている。同社によると、商品受け取り時にほかの商品を追加で購入する顧客が約5割存在するという。通常の店舗の買い物は客単価が約2700円なのに対し、ECから店舗への送客による客単価は、EC注文分も含め約4800円。受け取り店舗の拡大にはこうした優良顧客を増やし、実店舗の売り上げ向上につなげる狙いもある。

決済手段も多様化する。これまで店舗受け取りは店舗での支払いが必要だったが、事前決済も可能とする。

ECサイトの取り扱いは現在のしまむら事業に加えて、9月にバースデイ事業もラインアップに追加予定。バースデイの商品購入客がしまむら店舗など多様な店舗で受け取ることも可能だ。

国内アパレル事業2位のしまむらだが、ECサイトの立ち上げは20年で後発だ。受け取り店舗拡大など対策を講じ、24年2月期のEC事業の売上高は21年度比約7倍の120億円を目指す。

日刊工業新聞2021年8月3日

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