環境に配慮した「LNG」で貢献する三井物産のSDGs

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三井物産が29%出資する福島ガス発電は福島県新地町でLNG火力発電プロジェクトを進め、昨年稼働した(福島天然ガス発電所)
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地球温暖化防止の観点から、環境に配慮したエネルギーへの需要が高まっている。液化天然ガス(LNG)は二酸化炭素(CO2)排出量が他の化石燃料よりも少なく、大気汚染の原因となる硫黄酸化物(SOx)の排出量はゼロ、窒素酸化物(NOx)も少ないといった特徴を持つなど、今後も中心的なエネルギーとしての役割が期待されている。

三井物産は1970年代、アブダビでの液化天然ガスプロジェクトに参画して以来、LNGの生産や輸送、マーケティングまでのバリューチェーンに携わってきた。

同社の「中期経営計画2023」では、気候変動をサステナビリティー(持続可能性)経営における重点課題の一つとして設定した。事業展開するさまざまな国・地域の経済発展と課題解決の両方を追求する。

エネルギー分野ではLNGをはじめとした燃料転換を促すことで、世界の環境負荷の低減に貢献していく。

エネルギー分野ではLNGなどへの燃料転換を促すことで、世界の環境負荷の低減に貢献。LNG事業により、福島県浜通り地域の経済活性化にもつなげる

20年には、同社が29%出資する福島ガス発電(東京都千代田区)が福島県新地町で進めていたLNG火力発電プロジェクトが稼働した。LNGを燃料とした天然ガス発電と、その排熱による蒸気発電を合わせたガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)方式とした。従来の火力発電方式と比べて効率的にエネルギーを利用でき、発電電力量あたりのCO2排出量を低減できる。

エネルギー分野ではLNGなどへの燃料転換を促すことで、世界の環境負荷の低減に貢献。LNG事業により、福島県浜通り地域の経済活性化にもつなげる

三井物産を含む事業パートナー各社が持ち分に応じてLNGを持ち込み、生産された電力の引き取りと販売を行う。三井物産では豪州で手がけるノース・ウェスト・シェルフプロジェクトや、米国で手がけるキャメロンLNGプロジェクトなどから調達したLNGを供給していく考えだ。

こうした取り組みは国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標の一つである「気候変動に具体的な対策を」に当てはまる。東日本大震災からの復興を目指す福島県浜通り地域の経済活性化にもつなげていく。

日刊工業新聞2021年7月29日

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