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現実と仮想が融合した働き方「ハイブリッドワーク」の実証が面白い

現実と仮想が融合した働き方「ハイブリッドワーク」の実証が面白い

ディスプレー搭載の走行ロボット(右)の操作でバーチャル共創を実現

NECネッツエスアイ(NESIC)は、リアルとバーチャル(仮想)の双方の働き方を融合した「ハイブリッドワーク」の実証を始める。ハイブリッドワークの推進により、人と人との出会いから生まれる議論・共感や、組織・会社・国境を越えた人のつながりなど、イノベーション創発を促進するニューノーマル(新常態)時代の新しい働き方のコンセプトを策定し、客先やパートナー企業とともに体感型で実証する。

提携先の米Kloudspot(カリフォルニア州)が提供するソリューション「クラウドハイブリッド」や米スラック・テクノロジーズ(カリフォルニア州)などのコミュニケーションツールを活用。リアルとバーチャルの融合により、若手社員などをチームで育成するコミュニティーの形成や組織横断チームによる働き方を実証する。さらに地球規模で人がつながる疑似的な「ワン・グローバル・オフィス」や「バーチャル共創ラボ」の実現も含め、アジャイル型の「体験開発」を目玉として、さまざまな取り組みに挑む。

組織横断チームは、東名阪にまたがる営業部隊で組織横断チームを構成し、ハイブリッド環境での働き方を工夫する。バーチャル共創ラボでは人と場所、デジタルを融合した共創の場を設置し、リアルオフィス以上の価値創出の可能性を客先とともに実証する。「日本橋イノベーションベース」(東京都中央区)内では、ディスプレー搭載の走行ロボットなども常備。遠隔操作であたかもリアルな空間にいるかのようにオフィス内を動き回り座席に立ち寄って会話するなどのユニークな取り組みも多数体感できる。

日刊工業新聞2021年7月21日

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