トヨタ子会社・ウーブンHDの大型買収続く、米カーメラを買収する狙い

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買収するカーメラの従業員

トヨタ自動車の子会社で、先進技術などを手がけるウーブン・プラネット・ホールディングス(HD、東京都中央区)は、高精度地図生成や道路情報解析を手がける米カーメラを買収する。買収額や出資比率は非公表。ウーブンHDは自動運転関連のスタートアップに相次ぎ投資。高精度地図では日系商用車メーカーとの協業を広げている。自動運転に欠かせない高精度地図関連技術を取り込み、実用化を加速する。

カーメラ買収では今夏から秋の手続き完了を見込む。カーメラの従業員数は50人。ウーブンHD子会社のウーブン・アルファが開発する自動地図生成プラットフォーム(AMP)の部門に参画する。ウーブンHDは4月に米配車サービス大手リフトの自動運転部門「レベル5」を5億5000万ドル(約600億円)で買収すると発表しており、それに続く大型案件だという。

ウーブン・アルファは前身企業時代の2018年からカーメラと協業し、汎用カメラによる高精度地図の自動生成や走行試験などを行ってきた。買収でカーメラが強みとする人工知能(AI)技術やセンシング技術などを活用し、米国と日本で数年以内にAMPの商用化を検討している。実現すれば道路状況を自動で把握し、標識や車線などの変化をリアルタイムに地図に更新できるようになる。

ウーブンHDはAMPで日野自動車やいすゞ自動車などと協業を開始。加えて最近では自動配送サービスの米ニューロや、車両の統合管理プラットフォームの米ライドセルなどに出資するなど、自動運転の早期商用化に向け動きを活発化している。

日刊工業新聞2021年7月16日

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