市街地での自動運転が現実味。車両の遠隔監視業務を効率化する手法とは?

名古屋大学が開発

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名古屋大学の丁明特任准教授らの研究グループは、自動運転車両の遠隔監視業務を効率化するための管理手法を開発した。車両が交差点など高リスクで監視が必要な場所に進入する前に、速度を落とすなどして車両間に時間差を設ける。シミュレーションでは平均混雑度が減少した。市街地など遠隔監視が求められる場所に自動運転車両を導入する際、より少ない人数で運行管理できるようになる。

自動化レベルの高い自動運転車両は、万が一に備えて同乗する運転手がいない代わりに遠隔監視システムの搭載が検討されている。ただ、1人で1台を監視するようではコストメリットが出ない。そのため、5人で10台や20人で100台を監視するなど、少人数で多くの車両台数を監視するニーズがある。

そこで交差点などを遠隔監視する担当者が停止の判断や運転を代わる可能性が高い場所を通過する時間帯を分散させる動的な管理手法を考案した。各車両の車速を調整して時間差を作る。実際に監視担当者5―20人、車両10―100台でシミュレーションを行った。

その結果、車両の平均速度は落ちたが、監視担当者が対応できずに車両が停車する頻度が大幅に減った。例えば5人で50台を監視する場合、平均速度はほぼ変わらなかった。だが、停車する頻度は従来の7割から動的管理で2割に減少した。今後は車線変更やルート変更などの調整法を交えて検証する。

日刊工業新聞2021年7月5日

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名古屋大学 自動運転

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