豊田合成が加速する「生産DX」。数百人規模を省人化する25年度までの道筋

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デジタル化を進める平和町工場

豊田合成は、生産のデジタル変革(DX)を加速する。2022年度をめどに樹脂製燃料パイプなどを手がける平和町工場(愛知県稲沢市)の生産体制を再編する計画となっており、そのタイミングに合わせてデジタル技術を使って自動化を推進する。また2―3年かけて国内の各工場に協働ロボット20数台を導入する。25年度までに数百人規模の生産人員を省人化し、人材を電動化関連や製品開発、生産技術といった付加価値の高い仕事に振り向ける。

平和町工場では、樹脂製フィラーパイプやバルブなどの機能部品と、車側面や膝部に設置するエアバッグ装置などを手がけている。樹脂製フィラーパイプの生産は19年に専用棟に生産を集約した。

一方、今でもエアバッグ装置やバルブは生産が分散している。フィラーパイプの生産集約で空いたスペースを活用し、22年夏頃までに製品ごとに集約し生産効率を高める。

並行して同工場で自動化やIoT(モノのインターネット)の導入を加速する。22年度中をめどに資材の投入工程を自動化するほか、形状が複雑なため人が行っているパイプの組み立て工程を自動化する予定だ。樹脂製フィラーパイプでは先行して検査の自動化、資材や仕掛品の自動搬送、IoT活用の予兆管理などを実施。工程によっては人員を従来比で約半分に減らした。

先行事例を同工場の他の生産工程に応用すると同時に、宮城県で22年夏に稼働開始予定の新工場や、海外生産拠点に横展開する。また国内工場では2―3年かけて、計20数台の協働ロボットを導入。生産人員を縮小して、競争が激化するCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)や新規事業に振り向ける。

日刊工業新聞2021年6月25日

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