エレベーターの混雑時待ち時間20%減、日立が運行管理にAI

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写真はイメージ
 日立製作所と日立ビルシステム(東京都千代田区)は、人工知能(AI)で利用人数を予測することで、混雑時の平均待ち時間を最大20%短縮するエレベーター運行管理システム「FI―700」を開発した。各時間での各階のエレベーターを呼ぶタイミングや乗降者数など、過去の運行データをAIで解析して利用人数を予測。かごの配置を制御して、効率的な運行を実現する。

 2020年4月に国内外で販売。価格は未定。年間で150件のシステム販売を目指す。16台のエレベーター制御を可能にし、幅広いニーズに対応した。ビル設備とのデータ連携機能も備え、ビル内の快適な移動環境を提供する。

 利用者が集中する時間帯に自動的に“呼び”を登録する「自動登録運転」機能や、監視カメラ映像でかご内の人数が満員に近いと判断した場合、途中階で呼びが登録されても通過する「満員時通過運転」機能などの運転モードも搭載した。

災害時の状況、スマホで可視化


 日立製作所は、エレベーターなどの稼働・保全状況を可視化(見える化)するデータ統合管理ソフトウエア(ダッシュボード)「ビルリンク」の国内提供を11月15日に始める。ビルオーナーや管理者が、災害発生時などにスマートフォンやパソコンで簡単に状況を確認できる。アジアを軸に世界展開も予定。

 子会社の日立ビルシステム(東京都千代田区)が中心となりダッシュボードを開発した。昇降機の稼働や災害からの復旧、故障対応の状況を見える化できるほか、エレベーターの運行制御やかご内の液晶表示変更など遠隔操作も可能だ。

 例えば、台風襲来に備えてビルオーナーなどへ注意喚起し、エレベーターの冠水退避のために最上階で休止させる措置が取れる。

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日刊工業新聞2019年10月24日/25日

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