日産が小型SUV「マグナイト」をインドで増産する事情

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日産はインドでマグナイトの輸出を増やしている

日産自動車が、インドで小型スポーツ多目的車(SUV)「マグナイト」の生産を増やしている。2020年12月に発売して以来、5月末までに同国で1万5010台を生産した。そのうち1220台をインドネシアや南アフリカなどに輸出。中でもネパールでは2月の発売から約30日で2292台の予約を受け、販売が好調なインドと同様に高い人気を得ているという。

マグナイトは日本でデザインや車両実験を行い、インド市場を見据えて開発された。排気量1000ccのガソリンターボエンジンを搭載。運転支援技術「アラウンドビューモニーター」などを搭載し安全性能も高めた。

日産によるとインドではマグナイトは発売から約1カ月で3万2800件以上の予約を受けた。同国南部タミルナド州にある仏ルノーとの合弁工場では、納期短縮のため1000人以上の従業員を採用して生産シフトを増やし、21年年初に増産体制を構築した。

一方、インドでは新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、日産は従業員の安全を考慮し、同工場の稼働を5月下旬に数日間停止した。6月以降は感染状況などに配慮しながら稼働を再開し、輸出を含めた旺盛な需要に対応している。

経営再建中の日産は20年5月に23年度まで4年間の構造改革計画を策定。商品ラインアップを見直し、運転支援技術などで魅力を高めたコアモデルの開発に集中する方針を掲げた。マグナイトはコア商品として投入する12の新型車の1車種。同社のインド現地法人幹部はマグナイトが「構造改革計画の一環として輸出を強化することを確信している」とコメントしている。

日刊工業新聞2021年7月1日

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