EV用電池を再利用、伊藤忠が新蓄電システム実用化へ

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山口県のパートナー企業工場で稼働を始めた「ブルーストレージ」

伊藤忠商事は、電気自動車(EV)用電池を再利用した蓄電システム「ブルーストレージ」を開発した。EV用電池の回収事業を手がける中国企業との共同開発で、実用化は今冬の見通し。価格は個別対応で、工場や物流施設、太陽光発電などの再生可能エネルギー発電施設へ販売する。2026年までに年間100億円の売り上げを目指す。

山口県のパートナー企業工場で初号機の稼働を始めた。20フィートコンテナ内に備え付けたラックに、EV用電池から作った電池モジュールを160個設置した。容量は約1000キロワット時。伊藤忠商事によれば、100世帯が1日に消費する電力を蓄え供給できるという。電池モジュールを交換しつつ約10年間使用可能。

工場で災害時のバックアップ用電源として活用できるほか、将来的にはマイクログリッド(小規模電力網)構築や需給調整市場に向けても提供する。

中国企業のパンドパワーが中国のバスやタクシーに使われていた電池を回収し、満充電時の容量などを診断して性能を調整する。同社から伊藤忠商事は電池を仕入れ、システムを設計する。「商用車で使われていた電池のため、使われ方が一定で性能のばらつきが少ない」(同社)という。

日刊工業新聞2021年6月30日

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