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KDDIなどが2022年度に商用化、水中ドローンの用途とは?

KDDIなどが2022年度に商用化、水中ドローンの用途とは?

1台で空中飛行と水中での撮影・音波測位が可能

KDDI、KDDI総合研究所(埼玉県ふじみ野市)、プロドローン(名古屋市天白区)は、水中点検用の飛行ロボット(ドローン)を2022年度に商用化すると発表した。5月末に技術実証を完了した。ドローンに潜航可能な子機を搭載し、点検者は事務所など遠隔からリアルタイムに水中の様子を確認できる。ダムや港湾設備点検、水産漁場監視などでの利用を見込む。

KDDIの携帯通信回線を利用し、タブレット端末でドローンの飛行や子機の分離、着水、潜航、回収などの動作を遠隔制御できる。KDDI総研の音響計測技術で水中にある子機の位置を正確に測定する。プロドローンが機体を開発した。水産養殖や水域インフラの点検では人手不足が深刻化しているが、従来の水中ドローン点検時は点検者が現地まで機体を船で運ぶ必要があり、利便性に課題があった。

日刊工業新聞2021年6月11日

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