東海理化の新規事業「高齢者を見守る電動車いす」の中身とは?

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見守りシステムを搭載した電動車いすの試作車

東海理化は、電動車いす向けの高齢者見守りシステムを開発する。高齢者の状態を検知し、家族らに通知する機能を備える。また目的地まで自動走行する機能も用意する計画。早ければ9月に完成し、電動車いすメーカーに採用を提案する。東海理化が電動車いす関連事業に取り組むのは初めて。社会課題の解決に向けて高齢者が安心・安全で自由な移動ができるよう支援する。

東海理化の電動車いす向け高齢者見守りシステムは、センサーやアプリケーション(応用ソフト)を通じ、電動車いすに乗る高齢者の様子や周囲の状況を家族らが確認できる機能を設ける。高齢者の転倒、姿勢の変化による体調不良をセンサーで検知し、家族らに通知するサービスも展開する計画。自動走行機能も用意する。クラウド上の地図データに入力された目的地に自動走行で向かう。高機能センサー「LiDAR(ライダー)」を活用して障害物などを避けられる。近所の買い物や、遊園地など限られた空間での利用にも需要があるとみる。

同社はすでに既存の電動車いすをベース車として、高齢者見守りシステム付き電動車いすを試作した。9月にも完成させ、電動車いすメーカーに広く同システムを提案する。

また警備会社と連携し、電動車いすに乗る高齢者の転倒などが起きた際に、人が迅速に駆けつけるサービスの展開も検討する。

東海理化は新規事業としてデジタルキーなどの課題解決型ビジネスに力を入れる。コネクテッドカー(つながる車)などの普及拡大で、自動車業界では異業種を巻き込んで競争が激化する。

同社は、主力の自動車部品の提案の質を高める効果もあるとみて新規事業を積極化している。

日刊工業新聞2021年6月10日

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