2030年に15兆円に。車載用ECUの世界市場が拡大

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富士キメラ総研(東京都中央区、田中一志社長)は、車載向けECU(電子制御ユニット)の世界市場が、2030年に19年比75%増の15兆5819億円に拡大するとの予測をまとめた。自動車生産台数の増加、車の電装化や電動化、自動運転技術の向上を背景に、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)といった電動車向けECUなどの需要が拡大すると予想する。ECU構成部品の半導体は同2倍の6兆3086億円に拡大すると予測している。

ECUはエンジン、モーター、ブレーキ、センサーなどの機器を電子制御するコンピューターの役割を担う。用途別ではプラグインハイブリッド車(PHV)や燃料電池車(FCV)も含む電動車の駆動システム向けECUの世界市場が、電動車需要増加を背景に30年に19年比4・1倍の2兆3877億円に拡大すると予測する。

センサーや駆動装置「アクチュエーター」向けのECUは同3・6倍の3兆5433億円と予測。運転支援や自動運転システムの高度化を背景にセンサー類が急増し、ポンプなど電動機器向けアクチュエーターの需要が拡大するとみる。

通信機器など情報システム向けのECUは同2・1倍の3兆4117億円に伸びると予測する。コネクテッドカー(つながる車)や自動運転技術の進展により、外部との通信手段として情報系機器の搭載増加などを見込む。

またECUを構成する部品では、駆動用電池の電圧検出などを担う電池監視IC(集積回路)の世界市場が、30年に19年比4・7倍の1170億円に拡大すると予測。電池需要の拡大が見込まれるほか、中国では電池監視の強化が義務付けられ、高性能品の需要が高まると見る。

日刊工業新聞2021年6月9日

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