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日産「スカイライン」の先進運転支援技術を支える電子機器の正体

日産「スカイライン」の先進運転支援技術を支える電子機器の正体

日産の新型「スカイライン」

日立オートモティブシステムズ(AMS)は、高度運転支援電子制御ユニット(ECU)と高精度地図ユニットを開発し、両ユニットが日産自動車の高級セダン「スカイライン」に採用された。同車の先進運転支援技術「プロパイロット2・0」を支える。日産のプロパイロット2・0は、高速道路上での同一車線内で、運転手が手を放して走行するハンズオフが可能。カーナビゲーションシステムに連携した車線変更、追い越しも支援する。

日立AMSが開発した高度運転支援ECUは、認識処理と車両制御の二つの中央演算処理装置(CPU)で構成。安全性と高速演算性能を両立し、精度の高い車両制御につなげている。

高精度地図ユニットは、無線のデータ通信による自動地図更新に対応して、全国の高速道路などの高精度3次元(3D)地図を搭載する。高精度に算出した自車位置に基づき、周辺地図情報と目的地までを車線レベルで推奨経路を算出。高度運転支援ECUに出力し、車両制御を支援する。

これらの実現には、カメラセンサーで取得した膨大な周囲環境情報などを統合制御するため、高度運転支援ECUが必要となる。

さらに数百メートルから数キロメートル先の道路形状を含めた地図情報を把握する高精度地図ユニットとの連携が求められる。

日刊工業新聞2020年9月21日

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