ヤマハ発が新型ドローン、エンジン発電機でモーター駆動
ヤマハ発動機は、エンジン発電機による電力でモーターを駆動するシリーズハイブリッドシステムを用いた飛行ロボット(ドローン)の開発に着手した。コンセプトモデル(写真)を14―16日に千葉市美浜区の幕張メッセで開かれるドローンの展示会「ジャパン・ドローン2021」に出展する。産業用無人ヘリコプターに搭載するガソリンエンジンを動力ではなく電源供給ユニットとして活用。バッテリー単独方式に代わる電源ユニットとしての確立を目指す。
同システムは無人ヘリ「FAZER」の排気量400ccの4ストロークエンジンを用いた。バッテリー単独方式に比べて航続時間を長くできる手段として実用化を目指す。
3月に試作モデルを大型ドローンに搭載し、最小限の部品構成のハイブリッドシステムの検証として実証実験を行った。実験を重ね軽量で高性能なドローン用シリーズハイブリッドシステムの開発につなげる。(浜松)
日刊工業新聞2021年6月