キヤノンメディカルの超音波診断装置。AI搭載で深化した
キヤノンメディカルシステムズ(栃木県大田原市、滝口登志夫社長)は、幅広い検査に使用できる汎用型の超音波診断装置の高級モデル3機種(写真)を発売した。人工知能(AI)技術で開発したアルゴリズムを用いてドプラ波形や心機能計測の際の内膜トレース作業を自動化した。検査者は煩わしいトレース作業が必要なく、プローブ操作や画質調節に集中できる。
超音波の送受信を均一で高密度にする技術の精度を向上させた「iBeam+」を搭載。従来より広範囲にわたって高密度な超音波ビームを送受信する。より高画質な画像を観察できる。低流速の血流を描出する性能が優れた同社独自の画像処理技術「SMI」を進化させ、高速の血流も観察モードを切り替えることなく検査できる。消費税抜きの価格は1億4000万円から。
日刊工業新聞2021年5月21日